【解明】Take whatever measures are considered best.を順序立てて解説します。

1日1英文法

複合関係形容詞whateverの設問

先日授業していた時に、高校リー●問題集英語Bにて複合関係形容詞の問題が収録されていました。

Take whatever measures are considered best.

whateverの後ろが関係代名詞なのに完全文のように見えてしまう文です。しかも解説には形容詞的にwhateverが名詞を修飾するとしか書いていない。いや、形容詞的に働いてるんだと言われたらそうなるのはわかるけれども、、、とむりやり納得するしかないと思っていました。ぶっちゃけ解説の文が少なすぎるし分かりづらすぎる。

しかし、形容詞的働きをするとしても、どうしてこの形になるのか、後ろは完全文なのか形容詞の働きと言われても心の底から納得できない方に向けて解説して行きたいと思います。

この複合関係代名詞は理解するまでのステップとして数段階ありますので、順番に読んでいってもらえたら嬉しいです。

関係形容詞の前に疑問形容詞を知る

今まで習ってきたwhat whichには疑問詞(何が、どちらが等)の意味があるのはご存知だと思いますが、疑問視自体が名詞にくっつく形容詞の働きがあります。

それが疑問形容詞と言います。たとえば、What do you like?「何が好きですか?」よりも、

What sports do you like?「何のスポーツが好きですか?」

「何のスポーツ」といった方が、より具体的な疑問文になります。このwhat sportswhat疑問形容詞です。

関係形容詞は疑問形容詞と同じ働き

関係代名詞のwhatは名詞節を作り、「〜するもの、こと」と訳しますが、

I gave her what books I had. 私が持っていた(全ての)本

上記の関係形容詞のwhatは名詞にくっつき「私が持っていた本」となり「もの」から「本」へ具体的になります。参考書では関係形容詞のwhatを分解すると、「all the 名詞 that~」と説明され、「〜する全ての名詞」と訳すよう解説してありますが、今回重要なのはそこではないです。

複合関係代名詞を分解(no matter what/ any(thing)~that )

次に通常の複合関係詞は分解するステップです。そもそも複合関係詞は(今回は複合関係代名詞whatever)は、譲歩の副詞節 no matter whatと名詞節ではany(thing) thatに分解することが出来ます。普段の文法問題を解くときも分解した形を頭の中で考えながら解くと良いです。後々の理解が深まります。

複合関係代名詞は分解できる!ということを覚えておいてください。

複合関係形容詞の成り立ち

まず関係形容詞の復習です。

通常の複合関係代名詞の、whatever I had「私が持っているものは何でも」から

whatever book I had「私が持っている本ならどんな本でも」と、また「もの」から「本」へ具体的になりました。

複合関係代名詞も関係形容詞のwhatと同じで名詞にくっつき、名詞を詳細にするという形容詞の働きを持っています。

複合関係形容詞の分解

成り立ちを理解した後は、複合関係形容詞を分解してみましょう。

複合関係形容詞の「whatever+名詞」も複合関係詞と同じように「any〜that」に分解することが出来ます。分解してみると複合関係形容詞のwhateverも関係代名詞と同じように、後ろに不完全文が続くことが分かります。(今回は目的語が欠けており、分解したthatは目的格の関係代名詞です。)

Take whatever measures are considered bestを分解

Take whatever measures are considered best.を分解していきます。

上記のようにwhateverはany〜thatに分解できます。whateverの後ろにmeasuresがあるので、anythingではなく、any measures that〜にします。そしてthatの後ろを見てみると、areが直後に来ているので、主語がありません。つまり、主語が欠けており、thatは主格の関係代名詞になります。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。

他のwebサイトには、強意で働く関係形容詞だと解説されているのも見受けられましたが、まず疑問形容詞の働きが根本になっていることを頭の片隅に置くことと、複合関係詞は分解して考えることが重要だということです。

関係詞ライフが充実しますように!笑

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